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提言

小学校英語についての提言

2011年03月22日

はじめに

 来年度から小学校英語が本格的に始動するが、現時点で、現場における指導上の不安、カリキュラムの不安や不備などが伝えられている。これを全般的に解決する事は、すぐには困難であるが、現状をより良いものにしていく発想は絶対に必要である。そこで、釧路教育活性化会議では、次の点を提案する。

提言

 ALT * と英語会話の可能な日本人講師の2人1組で教える事が可能なシステムの整備

 * ALT (Assistant Language Teacher) = 外国語指導助手

理由

 理由として、以下の点を挙げておく

 1点目として、小学校英語では、英語の習得よりも、異文化とのコミュニケーションを取るための前段階として身につけるもの(外国の言葉は日本語と違うという認識・外国人を見ても抵抗感が無いようにするなど)を重要視している。 そのため、単に英語に限らず外国語全般を考慮した制度になっている。 それであれば、単に外国人が単独で来て、日本語以外の言葉を話し、子供達に違和感を持たせてしまうよりも、日本語以外で外国人と日本人がコミュニケーションをとっているのを実際に見せる方が子供達にとって望ましい姿であろう。
 また、上記の理由で外国語を授業に取り入れるならば、外国語で話をする日本人を直接見せて「自分も外国人と直接話しが出来るようになりたい」と思わせることが、より子供達の将来にとって重要な意味を持ち、なおかつ「中学校に進学してから英語に対して苦手意識を持たせないように考慮する」という主旨と合致する。
 費用面では2人分になるので高額になるが、その分は回数の調整で対応しても良いだろう。同等の費用であれば、外国人講師が単独で10回授業を行うより、日本人と外国人の2人1組で5回授業を行った方が、子供達の語学学習の意欲づけに効果が高いと思われる。

 2点目として、調査の結果、ALTは、教育に関する関心が薄いという結果が出ている。 某アンケートによると、外国人講師の日本にいる動機として最も高いのは「観光」、2位は「金稼ぎ」であり、「子供達に語学を教えたい」とした者は皆無であった。これは、学生の家庭教師のアルバイトか、それ以下の感覚と捉えた方がいいだろう。
 ところがそれとは逆に、欧米は契約の概念が確立しており、授業の際にして欲しいことをきちんと相手に伝えれば、その通りの事をきちんとやるという専門家の話もある。
 この上記の2点を考えた場合、ALTと学校の教員との綿密なコミュニケーションが取れれば、しっかりとした授業の構築は可能であると言える。
 しかし、大抵の場合、教員自身の語学力不足などが障害になり、ALTと十分にコミュニケーションが取れていないのが実状だ。
 それを解消するのに、ALTと学校教員の間の橋渡しをする者として、日本人講師が非常に役立つ。

 3点目として、学校側のカリキュラムの不足・不備を指摘できる人がいなければ、子供達に嘘を教えてしまう可能性がある。 文法的な誤りや発音の不備など、日本語が不得意な外国人講師では、学校側で準備をした授業内容などの誤りを指摘しようと思っても、その事が学校の教員に伝わらず、お互い誤解をしたまま授業が進められてしまう懸念がある。この部分をカバーできるのが日本人講師である。

以上の点をふまえ、よりしっかりとした意味のある語学教育になるよう、努めてもらいたい。