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提言

釧路管内公立高校適性配置計画について

2008年6月20日

現状

 釧路の中学卒業予定数の推移は

平成20年度106名増
平成21年度235名減
平成22年度194名増
平成23年度312名減
と、増減が繰り返される。


道教委案

平成21年度湖陵普通科1 東1 工業1 商業1 のクラス減
(厚岸潮見・厚岸水産の統合が行われるが、クラス数については増減なし)
平成22年度湖陵普通科1 東1 工業1 商業1 のクラス増

 この案に対し、地域別検討会では、旧5%枠の高校からは高校存続を、また、クラスの増減に関わる高校からは、1年ごとの増減では講師の適性配置や高校の設備などの問題がありとの意見があり、単に人数合わせのような配置計画に対して不満が出ている。また、学力上昇・父母の希望に対しても全く考慮されていない案になっている。


活性化会議案

平成21年度東2 工業1 商業1 標茶1 のクラス減
(厚岸潮見・厚岸水産の統合については道教委案と同)
平成22年度江南2 明輝2 のクラス数増

活性化会議案の選考理由

平成21年度東2 工業1 商業1 標茶1のクラス減
(生徒数235名減に対し5クラス200名の定員減)
  • 道教委案の235名減に対し4クラス160名減では、旧5%の高校に2クラス分の人数に相当する欠員が出る。このままでは、旧5%枠の高校のうちどこかが廃止となりかねない。したがって、釧路管内全体として5クラス減が望ましい。
  • 東高は、昨年度では、西高・星園の2校が募集停止を行い市内の定員数が大幅に減少したにも関わらず、出願状況では0.6倍と入学希望者は定員に満たず2次募集でも欠員が生じている。そして、受験状況が厳しくなった今年度でも、0.9倍と定員割れの状況が続いている。また、市内の父母の声を聞くと、東高に行くよりも私立および旧5%枠の高校を選びたいという声も上がっている。現在の東高志望者も、そのほとんどは中学校の進路指導で明輝が学力的に難しいと判断され、やむなく東高を志望した者が多いと思われる。したがって、釧路市内の父母の意見を考慮し、実状をふまえ、2クラス減とする。
  • 標茶・弟子屈の2校合計の不足定員数については、1クラス分に及ぶ。また、この2地区間の移動については、スクールバスなどを準備する事によって、釧路市内の子供達と同程度の時間内での移動が可能である。また、一部の地域で実施しているようなスクールバスの一般開放を行って一般の人たちの足として利用することも可能となる。
  • 平成22年度の生徒数増加の際に、志望者の多い江南・明輝などに人数を振り分けた方が生徒の勉強に対する意欲も増加する。また、生徒を複数の高校に分散させず、なるだけ集約する形にした方が、高校の部活・行事などが充実する。また、釧路市内の高校数は他地域と比較すると多くなっており、このままでは生徒数が分散したまま、各高校の活力が低下していってしまうおそれがある。
  • このようにクラスが増加する高校と減少する高校を分ける方式の方が、高校側の準備に対する負担も軽減する。1年ごとにクラスが増えたり減ったりするのでは、その人員配置や設備投資などで無駄が出ない。

平成22年度江南・明輝、2クラスずつ増について
(生徒数195名増に対し、4クラス160名の定員増)
  • 最終的には江南は倍率が低めに押さえられているが、これは中学校の進路指導の成果であって、実際の願書提出前の生徒や親の希望は圧倒的にに多い。また、明輝は当初の想定通り高倍率になっている。したがって、父母や生徒の進学希望を考慮するとこの2校の定員を増加させるのが良い。
  • 生徒の学習意欲について考えると、受験校を進路指導で下げられ、無理せず合格出来るところに変更させられると、1つは安心感から、もう一つは自分の志望校を受験出来ないという挫折感による意欲の低下が考えられる。そして、その意欲低下が高校に行ってからも続くような事があれば、高校の学習指導や生活指導にも悪影響が出る事が考えられる。それであるならば、この2校の定員を増やし、自分の志望校に行ける子の割合を増やしてあげることが、釧路市内の学習意欲の向上や生活面の向上に関与できるのではないかと考える。
  • 江南・明輝のどちらかが2クラス増に対応出来ない状況であるならば、湖陵普通科の1クラス増、また、両方とも2クラス増が困難ならば、湖陵普通科と北陽の1クラスずつ増で対応しても構わない。
  • 生徒数195名減に対し160名の定員増ではクラス増加数が足りないと思われるかも知れないが、前年度でクラスの減少数を35名分少なくしてあるので、この年で帳尻が合う形になる。

付加として

旧5%枠の高校の存続について
  • 今後、旧5%枠の高校は生徒数の減少に伴い将来的に存続が危なくなることが考えられる。その抜本的な回避策として、体育科や音楽科、デザイン科などを設立し、全道1学区制として全道から優秀な人材を集められるようにする。例えば、弟子屈高校には、体育科のスケート専門の学科を設立し、普通科1〜2クラス・体育科1クラスとして、体育科では将来のオリンピックなどを目指した指導を行う。こういう旧5%枠の高校は練習に集中出来る環境であることが多く、また、将来、優秀な人材が輩出されると、地域全体が活性化してく可能性がある。こういった特殊な学科は私立や一部の市立・公立高校で実施され、ノウハウが蓄積されているものが比較的実現しやすいと思われる。